オンラインの電子署名のメリットは、スマホなどから手軽に使える点。
スマホの指紋認証機能を利用して、個人を瞬時に認証し、電子署名を付与できます。
従来の電子署名は、AdobeのAcrobatによるPDF署名のように、パソコンにAdobe Acrobatのインストールが必要でした。パソコンごとにソフトウェアライセンスも必要ですし、外出先にAcrobatの入ったパソコンを持ち歩くと、盗難されたときに悪用されかねません。
けっこう古めのiphone(指紋認証機能を搭載したiphone7以降 2016年発売)があれば、できてしまうんですね。
逆にオンライン電子署名のデメリットは、インターネットに繋がっていないと使えない点。
機密性の高い情報など、インターネットから遮断されたネットワーク内だけで電子署名が必要なケースではオンライン電子署名は使えません。
とは言え、個人に求められる電子署名はお手軽に使えるオンライン電子認証がほとんどでしょう。
無料のPDF電子署名サービスって、どうやって署名するんでしょうか?
電子署名には当事者署名型と事業者署名型の2種類があります。
無料のPDF電子署名サービスでは、事業者署名型(立会人型)タイプが主流。メールアドレスなどに都度認証メールを送り、利用者のメールアドレスが確認できたら署名するという方式です。
例えば、無料のオンライン電子署名サービス「みんなの電子署名」は、メールアドレスによる本人確認をおこない、回数制限なしで電子署名が可能なサービスです。
関連)みんなの電子署名の評判
メリットは、電子証明書をUSBメモリやICカードで持ち歩かなくて良いので利便性が高く、紛失などの危険性もない点。デメリットは、メールアドレスが簡単に乗っ取られるような状況で運用していると電子署名の効用自体が怪しくなる点です。
電子署名法(電子署名及び認証業務に関する法律)の第三条にも「当該電磁的記録に記録された情報について~、本人だけが行うことができることとなるものに限る。」という文言があります。
企業などで、誰でも自由にいじれるパソコンで他人のメールを閲覧・送信できるようなずさんな運用をしていた場合は、電子署名が無効になるケースもあるんですね。