無料で使える電子署名サービスをまとめました。
制限付きで無料で使えるサービスも含めています。
ユーザ数は、1アカウントあたりで使えるユーザ数。最大ドキュメント数はアップロード可能な文書数です。(一部のサービスには、署名できる回数が制限されているものもあります)
サービス名 | ユーザ数 | 最大ドキュメント数 |
---|---|---|
みんなの電子署名 | 無制限 | 無制限 |
e-sign | 1 | 無制限 |
GMOサイン | 1 | 5 |
Zoho Sign | 1 | 5/月 |
Hello Sign | 1 | 3署名/月 |
みんなの電子署名は、基本無料で、アップロード数、署名ファイルも無制限。
作成ユーザ数無制限で、承認ワークフローの設定もできます。必要機能は一通り揃っていると考えて良いでしょう。
関連)みんなの電子署名の評判
1年以上ファイルの保管をする場合に料金がかかります。
署名は、ウェブ画面で都度メールを送って認証リンクをクリックすることで行います。
デメリットとしては、管理機能は簡易的なもので、大人数で使うのには向かない点。また、現時点でAPIが公開されていないため、社内システムとの連携は難しい点です。
しかし、中小企業やSOHO団体で使うなら、十分な機能を備えていると言っていいでしょう。
商業・法人登記のオンライン申請で、添付書類への電子署名として有効と認められています。(有料サービスばかりのなか、無料サービスの「みんなの電子署名」が挙げられています。)
関連)法務省:商業・法人登記のオンライン申請について
電子契約大国・エストニアからやってきたサービス。e-signは完全無料。どこにもお金がかかりません。
サービスの利益は、e-signを組み込んだシステム開発などで賄っているのだそう。
メールアドレスとマイナンバーカードでの本人確認に対応。メールアドレスのみでも使えます。
アップロードできるファイルの上限は無制限ですが、「契約」という単位ごとにファイルは5件までという制限あり。
署名は、スマホの署名アプリ「xID」(=クロスIDと読む)で署名を行ないます。そのため、スマホ必須です。
ブロックチェーン技術を使ってログを保存していて、改ざんを確実に検知します。法人でも完全無料で使えます。
無料・有料プランあり。無料プランでは、毎月3件までの署名依頼が可能です。
制限付きで無料で使えるが、署名依頼が月3件という条件は厳しすぎますね。あくまで、お試しのために用意された無料プランという感じ。
有料プランは、法人向けにも対応できそうな機能が豊富にあり、こちらが本命だと思います。大きな企業向け。
DropboxやGmail、Oracleとのソリューションあり。(別途有料)
無料・有料プランあり。無料プランは1ユーザのみ、月に5ドキュメントまで無料。
有料プランで作成可能なドキュメント数が増えます。また、APIを使った開発で、社内システム等と連携が可能。
アメリカの電子署名法・ESIGNとelDASに準拠しています。もともと英語のサービスなので、日本で使うには少し苦労するかも?
Google DriveやOne Drive、Dropboxなどと連携が可能。REST API利用で社内システムやアプリとの連携をシステム開発できる。
有料プランは、1人あたり月額1,200円~2,400円。
無料・有料プランあり。無料プランは5文書まで無料で、実質機能をお試しするためのプラン。
有料化へ移行で、マイナンバー等の厳格な本人確認済みの署名が利用可能になります。契約印(メールアドレスで本人認証)と実印(メールアドレス+マイナンバーで認証)の使い分けが可能。
API連携で独自システムや、SaleceForce、kintoneなどのパッケージと連携が可能。
押印(ハンコ)をPDFに押せるワークフロー機能があり、紙の書類と同じ感覚で電子署名できます。電子帳簿保存法に対応。
小さく始めて、有料プランで大きく展開できるので、中~大企業向け。
有料プランは、ユーザ数無制限で月に9,680円。
無料の電子署名サービスは、ドキュメント数(ファイル数)に制限をかけているケースが多いです。
機能 | みんなの電子署名 | e-sign |
---|---|---|
ユーザ・グループ管理 | 無制限に可能 | × |
マイナンバーでの本人確認 | × | ○ |
ワークフロー | ○ | ○ |
長期署名・タイムスタンプ | ○ | ○ |
文書管理 | △1年以上の保管有料 | 無制限 |
操作ログ | ○ 管理画面で確認 | ログをブロックチェーン上に記録 |
「みんなの電子署名」や「e-sign」にない機能は以下の通り。他社の有料プランじゃないと使えない機能と考えて良いでしょう。
無料の電子署名サービスのおすすめは、小~中規模の企業や個人事業主が利用するなら、「みんなの電子署名」か「e-sign」です。
「みんなの電子署名」は、1アカウントでユーザを管理できるので、管理者+ユーザ(外部のユーザも含む)でドキュメント管理したい場合に向いています。指定したユーザの承認ワークフローの作成も可能で、承認者が順に署名していくような「社内回覧板」のようなことが可能。
「e-sign」は、マイナンバーを使った電子署名に対応していて、厳格な本人認証が必要な場合に向いています。こちらは、利用者それぞれがe-sginでアカウントを作る必要があります。
他の電子署名サービスは、無料で使うことを前提にした場合、制限が強すぎて使えない印象。あくまで、お試しのための無料プランと考えたほうが良いでしょう。